週刊少年ジャンプで2020年24号まで連載していた鬼滅の刃の、17巻 受け継ぐ者たちの感想、ネタバレです。
17巻は、第143話から第151話まで掲載されています。
前巻、16巻のあらすじ、ネタバレはこちらの記事です。
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17巻
© 吾峠呼世晴 鬼滅の刃 17巻より
第143話 怒り
上弦の弐・童磨の急所の頚にしのぶは一撃を加えて、毒を叩き込みますが童磨には効かずしのぶは破れてしまいます。カナヲが童磨の所にたどりついた時に、しのぶは童磨に殺されそのまま吸収されてしまいます。
一方、善逸は新たに上弦の陸となった、兄弟子の獪岳と対峙していました。
© 吾峠呼世晴 鬼滅の刃 17巻より
第144話 受け継ぐ者たち
善逸は兄弟子、獪岳に雷の呼吸の継承権を持った奴が鬼になったせいで、師の爺ちゃんが腹を斬って死んだと、獪岳に怒りをぶつけます。しかし、自分を評価しない奴は相手にしない、爺が苦しんで死んだなら清々するぜ、と獪岳は笑いながら言い放ち、善逸をさらに激怒させます。
© 吾峠呼世晴 鬼滅の刃 17巻より
第145話 幸せの箱
獪岳は上弦の壱・黒死牟に跪いた時の事を思い出し、圧倒的強者に跪くことは恥じゃない、死ぬまでは負けじゃないと心の中で呟きます。そして、対峙している善逸を上弦の壱に比べれば、こんな小物大したことない、力をつけたところで上弦には及ばないと侮ります。
© 吾峠呼世晴 鬼滅の刃 17巻より
獪岳は雷の呼吸の剣技と血気術を組み合わせた技を使用し、善逸は斬撃をくらう度に肉体を罅割られて皮膚や肉を焼かれていきます。善逸は獪岳の事を、努力していてひたむきだったと心の中では尊敬していましたが、俺たちの道は分かれたと自分で編み出した雷の呼吸「漆ノ型」で獪岳を撃破します。
© 吾峠呼世晴 鬼滅の刃 17巻より
第146話 誇り
善逸が自分で七つ目の型を編み出していて負けたと知り、獪岳は自分より劣っているヤツに負けた事実は受け入れられない、頭が変になりそうだ、事実を受け入れようとしません。そして、善逸も落下して死ぬから負けじゃない、と獪岳は自分自身を誤魔化そうとします。しかし、善逸を助けに来た愈史郎に、人に与えないものは、いずれ人から何も貰えなくなる、欲しがるばかりの奴は結局、何も持っていないのと同じ、とさんざん罵倒され、最後には崩れて消滅します。
© 吾峠呼世晴 鬼滅の刃 17巻より
第147話 小さな歯車
炭治郎の所に現れた上弦の参・猗窩座は、炭治郎が成長している事を認め、かつて煉獄杏寿郎が、この少年は弱くない侮辱するな、といった言葉は正しかったと認め、炭治郎にも敬意を表します。義勇も、出会った頃には雪の中で絶望し、頭を垂れ、涙を流しながら妹の命乞いをするしかなかった炭治郎の成長に、柱に届くと言っても過言ではない、と実力を認めます。
© 吾峠呼世晴 鬼滅の刃 17巻より
第148話 ぶつかる
猗窩座との戦いに義勇も加わると、猗窩座は水柱である義勇の強さを称賛し、義勇に名前を名乗るように言います。義勇は猗窩座に名前を名乗ることを拒否しますが、それでも猗窩座は名を名乗るように、しつこく言い続けます。そして、杏寿郎はあの夜死んで良かった、ともするとあれ以上強くなれなかったかもしれない、と炭治郎に杏寿郎を侮辱するような言葉を投げかけます。
© 吾峠呼世晴 鬼滅の刃 17巻より
第149話 嫌悪感
猗窩座は炭治郎と何度も会話することで、炭治郎が弱者だから不快だと感じていたのは勘違いだと理解します。炭治郎が強くなっても不快が消えず、炭治郎の目が、声が、言葉が全て、臓腑を内側から鑢で削るように不快なのだと、猗窩座は直感します。その時、猗窩座の脳裏にある記憶が蘇ります。
© 吾峠呼世晴 鬼滅の刃 17巻より
第150話 気づき
義勇は猗窩座との戦闘で痣を覚醒させさらに速度を上げますが、猗窩座もすぐに義勇の速度に順応します。長期戦になれば永遠に体力が続く鬼に比べて、人間側が圧倒的に不利で、さらにこの後には無惨との戦いも控えています。炭治郎は早く猗窩座を倒す為にも、なぜ猗窩座には磁石のように正確な攻撃が可能なのか、猗窩座の言う闘気とは何か、を考え続けます。
© 吾峠呼世晴 鬼滅の刃 17巻より
第151話 鈴鳴りの雪月夜
闘気、磁石、羅針盤などの言葉を頭の中で何度も考え続けた炭治郎は、父親が見せてくれたある光景を思い出します。それは炭治郎の父親が病死する10日前、炭治郎が住む家の近くに人を襲った事のある熊が出没します。九尺はあろうという巨躯で、人間を六人喰い殺した熊でしたが、炭治郎の父親は炭治郎の目の前で、その熊の首を手斧で斬り落として見せました。
© 吾峠呼世晴 鬼滅の刃 17巻より
おまけ ご満悦の禰豆子
第147話では、既に人間に戻す薬を飲んで鱗滝に見守られていますが、薬を飲む前、久しぶりに鱗滝に会えてご満悦の禰豆子、リラックスしています。
© 吾峠呼世晴 鬼滅の刃 17巻より
おまけ 義勇と炭治郎の鎹鴉(かすがいがらす)
炭治郎の鴉は、炭治郎の事を弟子と思っています。義勇の鴉は結構なおじいちゃんなので、伝達を聞き間違えたり、戦闘中にトコトコ出てきたりして、義勇をハラハラさせるそうです。
© 吾峠呼世晴 鬼滅の刃 17巻より
まとめ
無限城に落とされた鬼殺隊は無惨に辿り着く前にそれぞれ、上弦の鬼と激突することになります。上弦の弐・童磨と激突したしのぶは、何度も毒を打ち込んで攻撃しますが、童磨はすぐに毒を分解し、最後は殺されて吸収されます。しのぶは最後にカナヲに情報を伝えますが、後に分かりますがこの時からしのぶはある物を仕込んでいます。
新しく上弦の陸となった獪岳はかなり独善的で承認欲求の強いキャラですが、出て来て2話で倒されてしまいました。愈史郎が、獪岳はまだ自分の術や能力を使いこなせていなくて、1年後に戦ってたら即死だったと説明していますが、話の急展開と合わせて小物感が半端ないです。
18巻のあらすじ、ネタバレはこちらの記事です。
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吾峠 呼世晴 集英社 2019年10月04日