TVアニメ『DR.STONE NEW WORLD』第2クール放送を記念して、2023年12月18日発売の週刊少年ジャンプ 2024年3号に掲載されたスピンオフシリーズ全3話 第2話の感想、ネタバレです。
前回第1話、1D:FUTURE MESSAGE(フューチャー メッセージ)のあらすじ、ネタバレはこちらの記事です。
【ネタバレ】Dr.STONE 4D SCIENCE「1D:FUTURE MESSAGE(フューチャー メッセージ)」のネタバレ、感想
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2D:FUTURE ROAD MAP(フューチャー ロード マップ)
© 週刊少年ジャンプ 2024年3号より
ロケットでは非効率…
未来から届いたメッセージの送り主が百夜と分かり多くの者が混乱しますが、タイムトラベルを創り上げ全ての謎を解き明かす、という龍水の言葉に従って、タイムマシンへのロードマップを作成し、みんなで宇宙都市を造ろうとします。まずは宇宙都市を造る膨大な資材を月へと送るため、たくさんのロケットを作る必要があります。基本的にロケットは自身のボディの10%の荷しか運べず、残りの90%は打ち上げ燃料という非効率極まりないものです。
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新しいアイデアを思いついたスイカ
このままだと全ての資材を宇宙に送るまで数十年はかかりそうで、カセキが数十年だと最後までは絶対に見れないね、とつぶやきます。クロムとスイカはその言葉を聞き、カセキが生きている内にもっと早く宇宙都市を造れないかを考えたようです。また、ロケットの動きは乗って分かったが投げ縄の要領だな、とコハクが言ったのを聞いて、スイカは新しいアイデアを思いつきます。しかし、スイカはただの思いつきだと、新しいアイデアを書いた紙をくしゃくしゃにして捨ててしまいますが、クロムがそれを見て、ヤベー!!と、叫びます。
© 週刊少年ジャンプ 2024年3号より
スイカが思いついたクラフトで、月に資材を運ぶのに時間がかかりすぎる問題を一挙解決だ、とクロムは言い、コハクがそのアイデアを実演してくれると言います。
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なぜかコハクは髪をかなり短く切っていますが、効率厨の千空とゼノはその事には全く触れず、コハクが持っている地球を模したボールと巻かれている糸に注目します。
© 週刊少年ジャンプ 2024年3号より
コハクは地球に模したボールを回すと、糸で結ばれた重りが勢いよく回ります。糸がピーンとなっているのが重要なようで、クロムはこれと同じように地球もすごいパワーで回っていると説明します。そして、地球にスッゴい長いヒモと重りをつければ、ピーンと張ったままになり、宇宙まで張ったヒモがあればエレベーターで昇り放題、とクロムとスイカは熱弁します。
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宇宙エレベーター
これがあればロケットの打ち上げ燃料もいらず、宇宙都市の資材も無限に宇宙まで運べる、とクロムは言い、これはさすがに21世紀にも無かったろう、とクロムは熱く語ります。しかし千空がクロムとスイカの説明を聞き、宇宙エレベーターだ、と言います。しかし、これは21世紀にもない発明品で、あくまで机上のプロジェクトです。ヒモの強度が問題で、宇宙までの回転を支えるヒモを何万キロと伸ばせば、総重量は数万トンとなりヒモは自らの重りで千切れてしまいます。そんな、強度と軽さを兼ね備えたエレガントな素材は存在せず、21世紀の科学ですらできなかった夢物語を…、とゼノは言おうとして、前回多くの科学者に同じようなセリフを言われたことをゼノは思い出します。そして、何事もわからないがね、或いは今この新世界ならば、とゼノは言い、やったもん勝ちだ、と千空も百夜が言っていたセリフを言い、二人ともクロムとスイカのアイデアに賛同します。
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しかし、クロムもスイカもヒモの強度の事は考えていると言い、軽くて丈夫なヒモといえばコハクの髪だと言います。コハクの髪が短くなっていたのは、切って編んで地球に模したボールに結び付けるロープに使ったからでした。さすがに髪の毛でエレベーターは無理だとゲンも言いますが、髪の毛で作るという言葉に千空は反応します。千空は宇宙船事故において、石化した髪の毛たった一本が基盤を壊した事を思い出します。
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千空の考えを実証するために、コハクの髪で作ったロープを石化させてみると、石化した髪のロープはかなり頑丈になり、これならかなりの重量に耐えられそうです。さらにホワイマンに聞くと石化は末端、つまり細い所ほど頑強になり、どんな生物でもターゲットに選べば石化できるそうです。そして、そのターゲットに選んだ生物由来のものならば、体から離れていても全て石化するそうです。
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ホワイマンの説明を聞き、巣を張っている蜘蛛に石化光線を放つと、蜘蛛の巣ごと蜘蛛が石化します。ただ石化光線はターゲットになっている生物にしか見えず、今回は蜘蛛をターゲットにしているので、人間には石化光線が見えませんでした。
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蜘蛛の糸ならコハクの髪より、さらに軽く頑丈になりましたが蜘蛛の糸を何万キロぶんも大量生産するのは無理ゲー、と千空とゼノに言われてしまいます。しかし、杠から絹糸じゃダメ?と、アドバイスを貰います。絹糸は蚕の繭なので生物由来のものとなり、杠とルリのファッション工房でたくさん使っているので、大量生産も出来そうです。
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蚕の繭から取り出しほぐした糸に石化光線を当てると、頑丈な糸が出来上がります。これをロープにして実験すると、細いロープでもかなりの重量に耐えられました。この絹糸を編み込み、さらに太いロープにしていきます。
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宇宙エレベーターケーブルを作成
こうして絹糸を石化させることで、宇宙へと突き進む科学のシルクロード、宇宙エレベーターケーブルの作成に成功します。
© 週刊少年ジャンプ 2024年3号より
作成した宇宙エレベーターケーブルで、宇宙エレベーター実験をしていますが、コハクが崖の上からケーブルを伝って一気に降りてきています。しかし、ゲンはこの石化ケーブルでどうやって宇宙まで昇るのか想像がつかないようで、千空に質問します。すると、なんで宇宙船事故の時、石化した髪の毛たった一本で基盤が壊れたと思う?と、千空はゲンに逆に質問します。
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するとスタンリーが、石化した髪の所を電気が通って配線ブリッジしたからだろ、と答え、千空から大正解100億点満点やるよと言われます。つまり、石化鉱物には導体の特性があり、導体に沿えば電磁力の力で進むことが出来ます。
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リニアモーターカーを作る!!!
ここで千空が電磁力で進むという言葉出た所で、リニアモーターカーを作る!!!と、宣言します。またも、気軽にとんでもない物クラフトを千空が言い出したので、ゲンが驚いています。
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ロードマップが書き換えられ、ロケットではなくシルクの宇宙エレベーターケーブルとリニアモーターカーを使って宇宙エレベーターを建設し、そこから資材を宇宙に届ける形になります。ここで、ゲンがリニアモーターカーなんて、21世紀ですら完成まではしてなかったんじゃないの……??と、疑問を口にしますが、千空はあっさりと、してたぞ、と答えます。
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リニアは普通に走っていたと千空は言い、都心の大江戸線などは全部リニアだったという事をゲンに伝えると、ゲンはその事実に驚愕します。ゼノが全員に電磁石や電流の関係、電磁力の説明をした後、実際に宇宙エレベーターケーブルで使うリニアケーブルを試作します。
© 週刊少年ジャンプ 2024年3号より
崖に作った宇宙エレベーター実験場で試作したリニアモーターカーを動作させます。見事、リニアモーターカーは崖の上まで、コハクを乗せて一気に駆け上っていきます。
© 週刊少年ジャンプ 2024年3号より
これで後は、宇宙まで届くように宇宙エレベーターケーブルを数万キロ分、作るだけと千空は言います。出た結局やっぱりね地道ドイヒー作業、とゲンは泣きますが、世界のみんなの力がまとまっている新世界の科学なら、何万キロだって作れる、と羽京は言います。
© 週刊少年ジャンプ 2024年3号より
ホワイマンの電池が切れかける
宇宙エレベーターもリニアモーターカーも順調に建設が進んでいきますが、上手く行きすぎている、全てがな、まるで何者かが描いた、未来へのロードマップだ、と龍水が船乗りのカンで、何かがおかしいと指摘します。そして、龍水は未来からメッセージを送ってきた百夜を思い浮かべます。さらに異変は続き、ホワイマンが石化光線を出せなくなります。ホワイマンは石化光線の出し過ぎで電池が切れかけたせい、と言い電池替えをしますが、ホワイマンの電池が一気に減るのは、広範囲に石化光線を使った時のはずで、シルクを石化させまくっていますが範囲としては限定的なので、ジョエルは疑問に思います。
© 週刊少年ジャンプ 2024年3号より
ジョエルの疑問を聞いた龍水は何かに気付き、九州に電話をかけます。関東ではなぜか蚊がいないのですが、九州では蚊が少ないという現象はなく、関東地方でだけ起きていると分かります。龍水はフランソワに、龍水財閥CODEドラゴンをフル動員し、ある物を探すように命じます。フランソワは既にスタッフを待機させていて、すぐに探索を命じると、龍水が言っていた物がスタッフによってすぐに見つかります。何かを確信した龍水は武器を持ってホワイマンの所まで行きます。
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蚊の石像が意味するものとは?
龍水が探させていた物は蚊の石像で、龍水が聞くとホワイマンもあっさりと蚊の石像だと認めます。蚊の石像だと認めたホワイマンに、龍水は続けて百夜の事を聞かせろ、と強い口調で質問します。
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そして、ホワイマン哀しいがやはり貴様は人間じゃあない、と激怒しながら龍水は言い、武器を構えます。ホワイマンは決して犯してはならない一線を踏み越えた、と龍水は怒りの表情で言い、ホワイマンを責めます。
© 週刊少年ジャンプ 2024年3号より
一方、外がゲリラ豪雨となり、建物の中に避難した千空達は龍水財閥のメンバーが大勢でいる所を見つけます。そしてメンバーの一人が実験容器に入った蚊の石像を落とすと、千空は実験容器を拾いますが、実験容器の中の蚊の石像を見て千空は真剣な表情になります。
© 週刊少年ジャンプ 2024年3号より
まとめ
前回第1話の続きで、タイムマシンを動かす宇宙都市を造るため、資材を宇宙へと送るロードマップを作成します。しかし、ロケットだと非効率的で数十年はかかってしまうと分かると、スイカはコハクの言葉をヒントに宇宙エレベーターのアイデアを出します。これは21世紀でも実現していない技術ですが、石化したシルクを宇宙エレベーターケーブルに使い、さらにリニアモーターカーで宇宙までのシルクロードを昇るというアイデアで宇宙エレベーター建設に一歩ずつ近づいていきます。しかし、あまりにも上手く行きすぎている、と龍水が懸念したとおり、異変が起こります。何故かホワイマンが黙って、関東地方の蚊を石化したようで、蚊の石像が見つかります。ホワイマンは何の目的で関東地方の蚊だけ石化したのか、龍水や千空が辿り着いた真実は何か、最終回の展開が非常に気になります。
次回、全3話の特別シリーズ完結です。ホワイマンは龍水に、このことは永遠に秘密にするように言います。
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