ハルタ 2022-FEBRUARY volume 91に掲載されているダンジョン飯 81話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。大蛇に丸飲みにされてしまったライオス達は、マルシルがいる空間まで運ばれます。
【ネタバレ】ダンジョン飯 第80話『食物連鎖』の感想、ネタバレ
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マルシルの父親の正体は?
© 九井諒子 ダンジョン飯 81話より
マルシルの父親が立ち塞がる
どこかの部屋に閉じ込められてしまったライオス達は、なんとか部屋を脱出してマルシルともう一度話をしようとしますが、マルシルの父親に立ち塞がれ、部屋に押し戻されてしまいます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 81話より
ライオスはマルシルの父親の正体がどんな魔物なのか調べようと、体を触っているとマルシルの父親が急にしゃべり始めます。自分をドナトーと名乗り、この地の歴史を記録・保管していると言いますが、ライオスは絶対魔物だと断言します。そして、マルシルの父親はドッペルゲンガーの線が濃厚だと言います。ドッペルゲンガーは、他生物の姿を真似る魔物で、“オリジナル”を殺して入れ替わろうとする習性が有名です。鏡があれば対処可能だとライオスは言いますが、部屋の中には鏡の代わりになるような物が見当たりません。
© 九井諒子 ダンジョン飯 81話より
外は魔物だらけ
イヅツミはどこかから逃げれないか、窓を調べますが鉄格子がはめられていて難しそうです。イヅツミが窓から外を見てみると、窓の外では魔物が続々と結集しています。ライオスは魔物だらけの外を見て、マルシルがカナリアと戦う準備をしていると考えます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 81話より
何とかマルシルをやめさせないと!と、ライオス達は強引に部屋を脱出しようとしますが、マルシルの父親は相当力が強く、簡単に部屋の中に押し戻されてしまいます。マルシルの父親には力では敵わないと考えたセンシは、部屋から脱出するのではなく、マルシルを誘い出してみてはどうだ?と、ライオスに提案します。前回の食事から随分経つので、そろそろ腹も空くだろうと、特別で魅力的なメニュー、猫にまたたびのような食事を作ってマルシルの気を引こうと言います。ライオス達はマルシルの大好物をあげますが、どれもダンジョンに潜っている最中に食べた魔物食ばかりで、マルシルの好きそうなものはありません。
© 九井諒子 ダンジョン飯 81話より
すると突然ライオスが、……そういえば、ここはどこなんだろう、と言い出します。ここはマルシルが新しく作った空間にしては生活感があり、きっとモデルがあるんだ、とライオスは推測します。そして、実はマルシルの生家ではないかと思う、とライオスは言い、マルシルの生家にぴったりの料理を作れば、気になって必ず覗きに来ると思わないか!?と、ライオスはチルチャック達に言います。名付けて郷土料理作戦!!と、ライオスは命名しますが、マルシルの郷土を誰も知らずそこで話は止まってしまいます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 81話より
マルシルと父親の思い出話
すると突然マルシルの父親が、マルシルが幼い頃どんなだったかをライオス達に喋り始めます。マルシルは長命種と短命種の混血で、幼い頃は成長が不安定だったようで歯が全て生え変わるのに20年かかったそうです。
© 九井諒子 ダンジョン飯 81話より
マルシルとその父親は一緒に人参畑の近くへ歯を埋めに行ったそうですが、そういう風習はライオス達の故郷ではなかったようで、この調子で思い出話を聞いていけば故郷のヒントが掴めるのでは!?と、ライオスが言います。マルシルは父親が随分年をとって授かった子で、言葉はすぐに話したそうですが、走り回れるようになるには何年もかかったそうです。なので、長いこと学校に入れず短命種の大人と鶏と本に囲まれて育った、とマルシルの父親が喋りますが、その話を聞きセンシは出汁を作り出します。先ほどの思い出話から、マルシルの故郷では野菜と鶏肉が定番だから、出汁もそれを元に今から用意しておくそうです。
© 九井諒子 ダンジョン飯 81話より
マルシルの父親はある年、病を患いなかなか食事が食べれない状態が続きますが、心配したマルシルが母親に内緒で、父親に料理を作ったそうです。マルシルは大鍋いっぱいのパスタを父親の為に作ったそうで、マルシルの父親はパスタを死ぬ気で間食したそうです。それを聞き、センシは麺を打ってパスタを作る事にします。さらにマルシルの父親から、マルシルの母親の作るローストポークが大好きだったという事を聞き出します。
© 九井諒子 ダンジョン飯 81話より
マルシルの父親は、昔は大食漢だったそうですが病と加齢で色々なものが食べられなくなり、みるみる痩せていったそうです。マルシルの母親は明るい人出したが、父親の大好物のローストポークを食べられなくなった時、ひどく取り乱したそうです。マルシルの母親があれほど感情をあらわにしたのはあれきだったそうで、マルシルの記憶に強く残ったに違いないとマルシルの父親は喋ります。マルシルの父親が死んだ後、ぐずるマルシルに母親は、あなたは他の人と走る速さが違う、これからもたくさんの人を見送らないといけないの、と言い聞かせたとマルシルの父親が言うとライオスは何かを思い出します。
© 九井諒子 ダンジョン飯 81話より
第6巻 第42話「夢魔(ナイトメア)」での話ですが、ライオスはマルシルが夢魔に襲われていた時、夢の中で親しい人間が先に死ぬという恐怖に怯えていたマルシルに、君なら克服できると言って励ましました。ライオスは、マルシルが強硬な態度をするのは自分が焚きつけたからだ、と責任を感じますが、チルチャックは考えても仕方がない、マルシルの親のせいかもしれないし、全員のせいかもしれない、ファリンのせいかもしれないぞ、とライオスに言います。その時、センシが作っていたマルシルの地元の郷土料理が完成し、その匂いにつられてライオスとチルチャックは会話を進められなくなります。
© 九井諒子 ダンジョン飯 81話より
マルシルの地元の郷土料理
センシはマルシルの父親の話を元にパスタ料理を作りますが、どう見てもラーメンです。イヅツミが絶対違うだろう、今までの思い出でそんな地方色一切なかったぞ、とライオス達に抗議しますが、ライオスもチルチャックもセンシもイヅツミが言っている事が理解できないようです。
© 九井諒子 ダンジョン飯 81話より
イヅツミが起こっていると、マルシルが部屋を覗きにやってきます。イヅツミはこんな料理に誘われてマルシルが来たことに驚きますが、マルシルは匂いに誘われてきた訳でなく、変なことをしていないか見に来ただけでした。しかし、料理の匂いを嗅ぐと食欲が出てきて、結局センシが作った料理をみんなで食べることになります。
© 九井諒子 ダンジョン飯 81話より
マルシルはパスタ料理(ラーメン?)を一心不乱に食べ続けますが、その間にライオスはマルシルを説得しようとします。迷宮の力はよくないものなのかもしれない、とライオスはマルシルを説得しようとしますが、先にマルシルは料理を完食してしまいます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 81話より
マルシルはライオスの説得には耳を貸さず、そのまま部屋を出て行ってしまいます。ライオス達は何とかマルシルに話を聞いてもらおうと、後を追おうとしますがマルシルの父親に力ずくで部屋に押し戻されてしまいます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 81話より
ライオスは単純な力では敵わないと、マルシルの父親の正体を暴くため鏡の代わりになるような物を探します。すると、マルシルが完食したどんぶりの内側が鏡のように光っている事にライオスは気付きます。ライオスはどんぶりの内側をマルシルの父親に向けます。すると、マルシルの父親はどんぶりに映った自分を食い入るように見ます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 81話より
どんぶりに映った自分を見ていたマルシルの父親は、姿がどんどん変わっていきタコになってしまいます。ドッペルゲンガーの正体は陸上に生息する軟体生物で、長い脚や色の変わるからだを使って他生物の姿を真似ていました。鏡を見せるとそこへ映った自分の姿を真似ようとして元の姿に戻ってしまうんだ、とライオスは言った後、全員でマルシルを追いかけます。廊下を走っている途中、廊下にあった窓からマルシルと翼獅子が一緒に歩いているのが見えます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 81話より
準備は整ったよ、という翼獅子に、地上を目指す!と、マルシルは答えます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 81話より
まとめ
今回は、マルシルの父親(の姿を真似たドッペルゲンガー)がマルシルとの思い出話を語ります。マルシルは父親が歳をとってから授かった子で、マルシルにとって父親との思い出は病と老いで占められていたそうです。その辺りのつらい思い出が、人間の寿命を長命種の寿命と同じにしてずっと一緒にいれるようにする、というマルシルの夢に繋がったようです。ライオスはマルシルを説得しようとしますが、今回の話を見る限りではマルシルの説得はかなり難しいようです。ライオスはマルシルを追いかけますが、カブルーとの約束通りマルシルを連れて帰ることが出来るでしょうか。
次回、迷宮から生じた地割れが地上に現れ、そこから魔物が次々と出てきます。
【ネタバレ】ダンジョン飯 第82話『マルシル』の感想、ネタバレ
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九井 諒子 KADOKAWA 2021年09月15日
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