ハルタで連載完結したダンジョン飯の14巻が発売されました。この14巻が最終巻です。
今回は第92話から第97話まで掲載されています。また、おまけ モンスターよもやま話も収録されています。
前巻、13巻の感想、ネタバレはこちらの記事です。
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14巻
14巻の表紙はライオス一行です。
© 九井諒子 ダンジョン飯 14巻より
第92話 島
ライオスが翼獅子を倒したことで、迷宮全体が崩壊を始めます。魔物のライオスは倒れたまま動きませんが、マルシル達は危険を感じ安全の確保が先だと、魔物のライオスを置いたまま地上を目指します。祖父のデルガルの肉体に入ったヤアドに案内してもらい、崩壊する迷宮から脱出します。ヤアドの頼みで意識が不明瞭なシスルも連れて、幽霊に手助けしてもらいながら地下1階に到達します。
© 九井諒子 ダンジョン飯 14巻より
第93話 ファリン-1-
何とか地上へ出られたマルシル達はライオスとも合流し、シュロー一行やカブルー一行、ナマリ達とも再会し、ライオスは皆から世界を救った事を感謝されます。その後、ライオスは妹を助けるために、妹・ファリン(の竜部分)を俺たちと一緒に食べて欲しい、と要望をストレートに伝えます。予想外のライオスの要望に、全員驚きの表情を浮かべます。竜と合成してしまったファリンを元に戻すには、竜部分を消化した後、蘇生するのが最適解だと考えた、とライオスは自分の考えを皆に伝えますが、他の皆は困惑し黙ってしまいます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 14巻より
第94話 ファリン-2-
ファリンの竜部分の調理に皆の協力が得られたライオスは、調理の準備を順調に進めていきます。ライオスは竜部分の調理を進めるに当たって、ミスルンの転移術を使って竜部分を動かしたり切ったりしたいと考えます。しかし、ミスルンは抜け殻のような状態になっており、ライオスはパッタドルから協力は難しいと言われてしまいます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 14巻より
第95話 ファリン-3-
ヤアドはライオスにこの国の王になって欲しいと何度もお願いしますが、ライオスは王になる踏ん切りがつかず、煮え切らない態度でヤアドはそんなライオスに怒りを募らせます。ヤアドからライオスに王になるよう言って欲しいとイヅツミは言われますが、イヅツミはそんな話は興味がなく、勝手にその場を離れていきます。その後イヅツミは、もうライオス達と一緒にいる必要はないと考え、自由に行動しようとしますが、何をしようか悩み、センシ、チルチャック、マルシル、ライオスにこれから何をするかを聞いて回ることにします。
© 九井諒子 ダンジョン飯 14巻より
第96話 ファリン-4-
王になる決心をしたライオスは、この大宴会で王の名乗りを上げようと考え、ライオスなりに王にふさわしい格好を準備します。そして、ファリンの竜部分を使った料理も続々完成し、いよいよ大宴会が始まろうという時に、ライオスは魔物になっていた頃の抜け殻を衣装にして会場に現れます。誰かがライオスの事を、悪食王ライオス!と呼び、ライオスが手を振ると、皆から歓声が上がります。
© 九井諒子 ダンジョン飯 14巻より
第97話 ダンジョン飯
大宴会は七日七晩続き、ついにファリンの竜部分を使った料理を食べ尽くします。これでファリンを蘇生できるとマルシル達は歓声を上げますが、ライオスだけはどこか落ち込んでいます。理由は翼獅子が最後に言い残した、お前の今一番の願いは決して叶わぬものとなるだろう、という言葉で、ファリンの蘇生は失敗するとライオスは思い込んでいるようです。しかし、チルチャックはライオスの一番の願いは妹の蘇生なんて殊勝なものじゃないと断言します。マルシルも、蘇生に失敗しても今度は受け止められる、そしてそれは悪魔のせいじゃない、と言い、蘇生を試すようライオスの背中を押します。
© 九井諒子 ダンジョン飯 14巻より
ファリンの蘇生を試したライオスとマルシルは、蘇生が成功しやすいようにファリンに話しかけて記憶を刺激します。その後、ファリンの蘇生は成功、体の数か所に竜部分が残ってしまっていますが、精神はちゃんとファリンとして蘇っていました。
© 九井諒子 ダンジョン飯 14巻より
おまけ モンスターよもやま話-14-
コミックのおまけ、モンスターよもやま話の14です。今回は、
・ケン助
のよもやま話が収録されています。内容は第97話、最終話の後日談です。
王国の王となったライオスは、毎日毎日人と会って話をしているようですが、一年経ってもこの生活に慣れないようで、疲れ切っています。迷宮が恋しいとライオスがつぶやくと、ファリンがライオスを、迷宮に行こう、と誘います。お城の近くに自然迷宮がいくつかあり、放っておくと危険な魔物が定着するかもしれないから、ライオスが行って追い払う、という名目でファリンはライオスを迷宮探索に誘います。ライオスもノリノリで、剣と鎧を装備して迷宮へと向かいます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 14巻より
王であるライオスが迷宮に行くと言えば城の者に止められそうなので、夜にお城を勝手に抜け出して迷宮へと向かいます。迷宮を探索すると、確かに魔物が住み着いているようで、ライオスは何の魔物なのか推測します。会話の中で、マルシルはケン助が随分前に死んでいる事をライオスに告げられます。元々環境の変化に弱そうなのに連れまわしたり、翼獅子に操られたりしたので、今では飯も食わない状態で多分もう死んでいるとライオスは考えていました。
© 九井諒子 ダンジョン飯 14巻より
センシの話題になり、ライオスはセンシに会えていないのでセンシが恋しい、と話していると、コカトリスに噛まれて石像になったセンシを偶然、見つけます。この迷宮に住み着いた魔物はコカトリスだったようで、センシはこの迷宮で偶然コカトリスに遭遇し、応戦しましたが噛まれてしまい、石像にされていたようです。
© 九井諒子 ダンジョン飯 14巻より
治療をしてセンシを元に戻したライオスは、マルシルとファリンに他にもコカトリスがいないか調査を頼むと、センシと休憩します。マルシルとファリンは別の魔物を見つけ退治しますが、その間ライオスはセンシが入れたお茶でくつろぎます。
その後センシは、コカトリスの肉で“焼きコカトリス”の焼き鳥を調理します。一仕事終えた後のご飯を楽しむマルシルとファリンですが、ライオスは好物の魔物食を食べているのに、元気がありません。もっと別の強力な魔物だった場合、王である自分は生きていなかったかもしれない、こんな所に来てしまったのは少し軽はずみだったかもしれない、とライオスは反省していました。しかしマルシルは、それに気づけたら今回の冒険は大収穫だ、とファリンと一緒にライオスを励まします。
© 九井諒子 ダンジョン飯 14巻より
“焼きコカトリス”を食べた後、ライオスの匂いがついた物を置いてお城に戻ることにします。ライオスの匂いがついた物を置いておけば、魔物は恐れて寄り付かなくなるので、封鎖工事を再開できます。何を置いていくか考えた結果、ライオスはケン助と鎧を迷宮に置いていくことにします。ずっとケン助を傍に置いておくより、静かな迷宮に鎧と一緒に置いておけばケン助も安心して眠れるだろう、とのライオスの配慮でした。
© 九井諒子 ダンジョン飯 14巻より
その後、ライオス達はお城に帰ってヤアドの説教を聞くことになります。ヤアドはまだまだ超元気で、塵になる様子もないようで、ライオスに王の自覚を!と、口やかましく言っているようです。その後、実は仮死状態だったケン助は自然迷宮の魔力で息を吹き返したようで、鎧を糧に単為生殖を繰り返して、百年後には「魔物の肉を求めさまよう王の霊」として噂になったそうです。マルシルの、なにか嫌な予感が…、というのは当たったっていたようです。それにしても、王になってもライオスは冒険者の頃と何も変わっていませんね。
© 九井諒子 ダンジョン飯 14巻より
まとめ
この14巻が最終巻で、ダンジョン飯も完結となります。
翼獅子を倒し世界に平和をもたらしたライオスは、シュロー一行やカブルー一行、ナマリ達と再会し、皆やカナリア隊のエルフからも世界を救ったお礼を言われます。その後、ファリンの竜部分を全員で協力して、調理し、大宴会を開いて食べ尽くします。そこで、ライオスは王国の新しい王として名乗りを上げて、皆から認められます。しかし、島の小さな王国と思っていましたが、黄金郷は元々、大陸の大きな王国だったことが判明し、ライオスは大陸の王国の王に就任する事になってしまいます。
ファリンの蘇生は無事、成功し翼獅子の呪いも魔物大好きなライオスにだけ厳しい呪いだったというオチなので、大団円と言っていい完結だと思います。『おまけ モンスターよもやま話-14-』の後日談でも、ライオスは王生活に慣れることが出来ず大変そうですが、他の皆は王国で楽しそうに生活しているようなので、良い結末だと思います。
これで原作のダンジョン飯は完結してしまいましたが、2024年1月4日よりTVアニメ「ダンジョン飯」の放送が開始されます。どんな風にライオス達がアニメ化されるか、そちらを楽しみに待ちたいと思います。
アニメ化決定
ダンジョン飯のTVアニメ化が決定しました。2024年1月から放送で、アニメ情報をまとめています。
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ダンジョン飯、14発売中です。
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九井 諒子 KADOKAWA 2023年12月15日
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