週刊少年サンデーに掲載されている葬送のフリーレン 第126話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。ラダールの襲撃を受けたフリーレンは、ラダールに拘束され首にナイフを当てられます。
【ネタバレ】葬送のフリーレン 第125話「家族」のネタバレ、感想
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新編開幕、帝都アイスベルクで新たな任務へ
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 126話より
ラントに会いに来たユーベル
突然、ユーベルがラントに会いにラントの故郷を訪れてきます。ラントは、帰れ、と言うとすぐに扉を閉めますが、ユーベルはラントの故郷をのどかでいい場所と褒めると、扉を開けてくれないと暴れちゃうかも、と脅して開けてよと言います。仕方なくラントはユーベルを家に入れて、お茶を出します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 126話より
ラントはユーベルに何の用か聞きますが、ユーベルはラントに私の事が怖くないか逆に質問します。ラントは一級魔法使い試験で分身魔法を使って分身で参加していたので、ユーベルはラントが人前に出るのが怖いんじゃないかと思っているようです。さらにユーベルは、ラントが臆病者か、ただの悪趣味な人か、あるいはその両方か、と推測します。そして、安全な場所から、檻の中の危険な猛獣たちを見て回るのは楽しかった?と、ユーベルは聞いた後に、ここにはもうその檻は無いんだよ、とラントに脅しとも取れる発言をします。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 126話より
それでもラントはユーベルの発言を気にせず、お砂糖を出し、クッキーを持ってくるけど食べる?と、聞いてクッキーを取りに行こうとします。ユーベルから、逃げないでよ、とくぎを刺されて、逃げる訳無いでしょ、とラントは答えますが、お茶やクッキーはユーベルを油断させる為だったようで、別の部屋でカバンを取るとラントはすぐに窓から逃げ出します。ラントはユーベルが何の用だったのか気にしますが、ユーベルのようなやばい奴とは一緒にいたくないと故郷の村を出ようとします。ただ、こんな形で村を離れる事には心残りがあったようで、最後に挨拶をしておくかとお墓に手を合わせに行きます。しかし、ラントがお墓で手を合わせて祈っていると、ユーベルに見つかってしまい、誰のお墓?と、ユーベルは質問します。自分は魔力を消すのは相当上手いのにどうやって見つけたの?と、ラントは聞きますが、私なりの分析かな、とユーベルは答えます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 126話より
ラントの祖母のお墓
ユーベルはこのお墓は婆ちゃんのだよと言い、今から5年前にラントがまだ三級魔法使いだった頃に死んだ、老衰で穏やかに逝ったよ、と祖母の最後をユーベルに教えます。ラントが幼い頃にはもう両親がいなかったようで、ラントは祖母と一緒に暮らしていました。老い先短い人生だからせめて最後は看取って欲しいと祖母から言われて、ラントは一緒に暮らしていたそうですが、魔法学校は帝都にあり分身魔法も今ほど精密に使えたわけではなかったようで、正直面倒臭かったそうです。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 126話より
ただ、ラントの祖母は死期を悟った割には元気だったようで、ラントは面倒を見てるどころか見てもらっていて、結局祖母は孫のラントと一緒にいたかっただけなんだろう、とラントは考えます。そんなことを考えているうちに祖母はあっさり死んでしまいますが、それから5年間ラントはこの村を離れられずにいました。ラントは、一緒にいたいと思っていたのは、祖母でなく僕だったのかもしれない、とユーベルに祖母との事を教えます。その後、なんの用でここまで来たのか教えるようにユーベルに言います。ユーベルが殺しに来たっていうのなら僕は今から全力で逃げないといけなくなる、とラントはユーベルに言うと、やっと大陸魔法協会の任務で来たことをラントに告げます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 126話より
大陸魔法協会からの任務のお知らせ
ユーベルはラントに大陸魔法協会からの任務のお知らせを持ってきていて、今回の任務はユーベルとラントが組んでやるように言われているようです。ラントは人選ミスだと言い、帰っていい?と、ユーベルに聞くと、ユーベルはその選択もありじゃないと言い、ゼーリエもユーベルに無理に誘わなくていいと言ってたと明かします。しかし、ユーベルはラントを強引にでも連れて行くつもりだと言い、ラントの事をもっと知りたいし、とも言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 126話より
ユーベルが興味があるのは自分の分身魔法だとラントは言いますが、不思議と悪い気分でないとラントは言います。ラントは心のどこかで村から強引に連れ出してくれる誰かを探していたのかもと言いますが、ユーベルは、口説いてるの?と、返事をします。そして、ラントとユーベルは任務へと旅立ちます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 126話より
一級魔法使い5名による大規模任務
一方、フリーレン一行は帝国領 帝都アイスベルクにたどり着いていましたが、城門で待ち構えていたゼンゼとファルシュに捕まっていました。フリーレンは帝都アイスベルクで行われる建国際で魔道具を買いあさる予定だったのですが、それが任務で出来なくなってしまい、すごく悲しそうです。ゼンゼは、今回の任務は一級魔法使い5名による大規模任務だとフリーレン達に説明しますが、この場には一級魔法使いはゼンゼとファルシュ、フェルンの3人しかいないようですが…、とフェルンはゼンゼ達に聞きます。すると、残りはラントとユーベルのチームだとファルシュだと言い、ラントとユーベルのチームは今、情報収集に動いているそうです。フリーレンは任務の内容を聞き、第三次試験でゼーリエに落とされた自分は任務と関係ない、と不満そうです。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 126話より
ゼーリエが暗殺される可能性
ゼンゼは任務の概要を話し始め、今帝都アイスベルクは建国際の期間中で、3日後の最終日に帝国領と北側諸国の要人が集まる、大規模な舞踏会が宮殿で執り行われるそうです。そこに大陸魔法協会の代表としてゼーリエが招待されていて、任務とはそのゼーリエの護衛だそうです。帝国で諜報活動をしているリネアール一級魔法使いから、舞踏会でゼーリエが暗殺される可能性があると報告があったそうです。詳細な情報の受け渡しは今夜行われる予定だそうですが、現段階で信憑性が高いとゼンゼは考えているようです。しかし、フリーレンもフェルンも、ゼーリエ暗殺なんてとても現実的でないと考えます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 126話より
フリーレンでもゼーリエに勝てるイメージは全く湧かないそうで、ゼーリエは間違いなくこの時代の人類の頂点に君臨する魔法使いだと断言します。しかし、それはあくまで魔法使い同士の戦いに限った話で、腕のいい戦士なら勝機は十分にあると思うと、フリーレンは言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 126話より
少し距離が離れていて、シュタルクのような戦士に不意打ちをされたらフリーレンとフェルンの二人でも何も出来ずに命を落とす、どうしても魔法の発動が間に合わない、とフリーレンは言います。そうフリーレンが言うと、フェルンはスゥとフリーレンの後ろに隠れてシュタルクを警戒しますが、シュタルクは、傷付くからそういう反応やめてよ…、と言います。しかし、出来ないとは言わないんだね、とフリーレンに言われて、これ以上近付かないようにします…、とシュタルクは涙目で謝ります。それを見てフリーレンは、いいよこのままで、と言ってくれて、フェルンも、冗談だからごめんね…、と謝ってくれます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 126話より
近接戦闘では魔法使いはほとんど太刀打ちできない
近接戦闘という1点においては、魔法使いは戦士にほとんど太刀打ちできないとフリーレンは言い、だからパーティには信頼関係が不可欠で、戦士も必要だと言います。正面から敵の近接戦力とぶつかり合える前衛がいないと、魔法使いは想像以上に脆く、それは大魔法使いゼーリエも同じだとフリーレンは言います。すると、ゼーリエ様の身辺警護はわたしとファルシュだ、どちらも近接戦、それも対戦士に特化した戦い方ができる、とゼンゼは言います。ゼンゼは髪を使った攻撃で戦士を圧倒できそうですし、ファルシュの魔法はどんなものか今の所不明ですが、ファルシュも近接戦に特化した魔法のようです。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 126話より
シュタルクもこの二人には勝てないと思っているようで、バラバラにされるって、とシュタルクはフリーレンにつぶやきます。フェルンはここまで近接特化相手だと魔法で攻めた方が勝率は高そうだと言い、戦士対策は問題なさそうとシュタルクも言います。しかし、フリーレンは達人に匹敵するほどの戦士が相手ならどうなるか分からない、と言い、少なくとも私達は帝都に来る前に一度死にかけている、とラダールに襲撃されて殺されかけた時の話をします。
そして場面は男が髪を整えてもらっている場面へと変わり、もみあげはいつも通り不自然な感じで、と男は注文します。男は任務だと言い、身だしなみくらいは整えんとな、俺の顔は歴史の影にすら残らんだろうが、リストの人物にとっては生涯で最後に見る顔になる、礼節くらいは弁えねばな、と髪を整えている男に言いますが、言った内容からラダールと同じ影なる戦士のように思えます。仕事内容を男が褒めると、勿体無きお言葉です、と髪を整えていた男が答えますが、この男はラダールと違って地位や身分がずいぶんと高そうです。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 126話より
まとめ
今回から新編突入で、舞台は帝国領 帝都アイスベルクへと移ります。
126話では、今アニメでやっている一級魔法使い編で登場したユーベルとラントが再登場します。そして二人はフリーレンやフェルンとともに、新たな任務であるゼーリエの護衛に当たることになります。この任務には一級魔法使い編で第二次試験の試験官をしていたゼンゼと、第三次試験の案内役をしていたファルシュも参加します。
建国際の最終日に執り行われる舞踏会でゼーリエが暗殺される可能性があり、ゼーリエを護衛するのが任務の内容ですが、この暗殺には前回出てきた影なる戦士や、対魔法使い専門の特務機関が絡んでいそうです。閣下と呼ばれている男は、自分を歴史の影にすら残らないと言ったり、リストの事を言ったりしているので、影なる戦士の可能性が高そうです。魔法使いのフリーレンやゼーリエを暗殺の対象にしているという事は、対魔法使い専門の特務機関と思われますが、人類側の魔法使いを暗殺するのは何が目的でしょうか?魔族は今の所関わっていないようですが、魔族が絡んでいてもおかしくない不穏な感じがしますね。
次回、情報収集の任務中のラントとユーベルは、帝都で魔導特務隊と遭遇します。
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山田 鐘人/アベ ツカサ 小学館 2024年04月17日
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