【ネタバレ】進撃の巨人 最終話(139話)『あの丘の木に向かって』 あらすじと感想

別冊少年マガジン 2021年5月号に掲載されている進撃の巨人 最終話(139話)のネタバレ、感想です。今回で完結です。

前回の記事はこちらです。アルミンの超大型巨人の大爆発で、地鳴らしは止まります。しかし、エレンと光るムカデは大爆発では死んでおらず、健在です。

【ネタバレ】進撃の巨人 138話『長い夢』 あらすじと感想

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マフラーを巻いてくれてありがとう

進撃の巨人、堂々完結です。

© 別冊少年マガジン 2021年5号より

すべてはアルミン達のため

少年の姿のエレンがアルミンに、何故アルミンとミカサを突き放したかを説明しています。進撃の巨人の力で見た未来のために突き放したようですが、アルミンをボコボコにしたのは勢いと流れに任せてしまったからのようで、エレンはその事は謝っています。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

突き放したアルミン達が、後にエレンを討ち取って人類を滅亡から救った英雄に仕立て上げるため、とエレンがアルミンに説明します。「島の悪魔」でありながらパラディ島に背き人道を貫いた存在として、最も経緯を評される存在になるハズだ、とエレンは言います。すべてはアルミン達のためですが、タイバー家のように、壁外人類の報復からパラディ島を守れって言うの?と、アルミンはエレンに聞きます。しかしエレンは、地鳴らしで人類の8割を殺すので、すぐに報復は起きず、戦争は起きないと言います。その話を聞いて絶望的な表情になるアルミンです。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

始祖ユミルについて

続いてエレンは、始祖ユミルについて話し始めます。始祖ユミルが二千年間フリッツ王に従い続け、今も巨人の力が存在する理由ですが、始祖ユミルがカール・フリッツを愛していたから、とエレンは説明します。それが二千年経ってもユミルを縛っていたものの正体だそうですが、その始祖ユミルを愛の苦しみから解放してくれたのが、ミカサだとエレンは話します。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

この話を聞き、アルミンは耳を疑い何でミカサなのかアルミンは聞き返しますが、エレンも分からないようで、始祖ユミルにしかわからねぇよ…、とアルミンに答えます。まだこの時のエレンには、ミカサが何をするのかは、分からないようです。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

8割の人類を虐殺して、パラディ島で殺し合いをさせて、大切な仲間を戦いに巻き込む、この未来を勲章授与の式の場でエレンは見て、頭がめちゃくちゃになっちまった…、とエレンは言います。そしてあの日、あの時…、ベルトルトはまだ死ぬべきじゃなかった…、とエレンは言い、…だから、見逃して…、…に向かわせたのは…、と途切れ途切れにアルミンに話します。ここで、巨人のダイナが岩の下敷きになったエレンの母親の所に向かっているカットが挿入されます。エレンの母親が喰い殺された時の真相を聞いて、ショックを受けるアルミンです。しかし、その事を受け止めアルミンはエレンの手を取り、行こう…、と話しかけます。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

エレンのミカサへの想い

続いてエレンとアルミンは海へと移り、ミカサの事について話します。アルミンはミカサの恋心を無下にしたことについて怒り、エレンを殴ります。そして、アルミンはこんな女泣かせのエレンの事は忘れて幸せになるべきだと言います。案外すぐにミカサは良い人見つけて、あっさりする気もすると、アルミンは言います。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

するとエレンは、そんなの嫌だ!!一生オレだけを想っててほしい!!オレが死んだ後もしばらく…10年以上は引きずっててほしい!!と、自分勝手なことを言います。その後、アルミンにこの事はミカサに言わないでくれ、と頼みます。アルミンも、そこまでかっこ悪いことを言うとは…、と呆れます。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

死にたくねぇ、ミカサと…みんなと一緒にいたい…、とエレンが泣きながら言うと、アルミンは諦めず他の道を探そう、とエレンを話しかけます。しかし、この世のすべてを平らにした自分には許されるわけがないだろう…、と言いアルミンの提案を拒否します。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

地表のすべてをまっさらな大地にしたかった…、と言うエレンにアルミンは、…何で?とと、聞きます。しかし、分からないけど、やりたかったんだ…、とエレンは言い、そこにエレンが生まれた時の場面が描かれ、生まれたばかりのエレンに、お前は自由だ…、とグリシャが話しかけています。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

もう時間だ、ここで過ごした記憶はすべて消す、とエレンが言うと、ありがとう、僕達のために…、殺戮者になってくれて…、この過ちは絶対に無駄にしないと誓う、とアルミンはエレンに言います。二人は抱き合い、人類を救うのは…アルミン、お前だ…、とエレンはアルミンに言います。次にアルミンが気付くと船の上にいて、アニがアルミンに話しかけています。ここは、131話の船上のシーンに繋がっています。

【ネタバレ】進撃の巨人 131話『地鳴らし』 あらすじと感想

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

場面は138話での戦いの後になり、アルミンはエレンに消された記憶を思い出します。そこにミカサが歩いて近づいてきます。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

ミカサは胸にエレンの首を抱いていて、それを見てアルミンは大声を上げて泣き始めます。ミカサはアルミンに、記憶が戻ったんでしょ?と、話しかけます。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

エレンは死に、巨人の力は消える

次の場面では、138話で光るムカデの煙によって無垢の巨人になった、ジャンやコニー、ガビやその両親達、さらにライナーも人間に戻っています。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

ジャン、ライナー、コニー、アニ達もエレンに消された記憶を思い出したようで、それぞれエレンに文句を言っています。ピークはエレンを会った記憶はなかったようで、私もお話ししたかったなぁ、とつぶやきます。アニは父親と再会し、アニと父親は抱き合って喜びます。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

リヴァイの所には、エルヴィアンやハンジ達が立っていて、これが結末らしい、お前らが捧げた…、心臓の…、とリヴァイは死んでいった調査兵団の仲間に報告します。エルヴィンやハンジ達が、心臓を捧げるポーズを取るとリヴァイも心臓を捧げるポーズを取ります。ジャンとコニーの所にはサシャが現れ、驚くジャンとコニーに笑顔を向けます。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

ガビと再会できたファルコは、喜びのあまりガビに抱き着こうとしますが、照れたガビはファルコを投げ飛ばそうとします。ライナーも母親と再会します。ライナーは自分が鎧の巨人じゃないみたいなんだ、と少し引け目を感じながら報告しますが、ライナーの母親は、それはよかったと言い、これ以上何もいらなかったんだよ、とライナーを抱きしめます。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

ミカサは、このままここにいたら、きっと…エレンをきちんと埋葬させてもらえない、と言い、この場を去っていきます。アルミンも、静かなところで眠らせてあげて…、とミカサを見送ります。ミカサは、エレンは…いつもあそこで居眠りしてた、と1話でエレンが居眠りしていた場所を言うと、いい場所だと思う、とアルミンも答えます。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

ミュラー長官とマーレ兵はアニやジャン、ライナー達に銃を向けています。エレン・イェーガーは死に、巨人の力もこの世から消えたと、アニの父親が説明しますが、ミュラー長官は信じることが出来ず、今ここで証明するように言います。アニの父親なら、血液検査なら…、と答えますが、ミュラー長官は、今ここで、人か、巨人か、証明するように言います。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

するとアルミンが現れ、アルミンは立体起動装置を外し敵意がない事を証明します。そのアルミンの姿に、3巻11話の場面が思い出されます。アルミンは、銃口を向けられた今も無力な人のままであることは、我々が人である何よりの証明です、と言い、人であることを証明すると、ミュラー長官はマーレ兵に銃を下すように指示を出します。そしてアルミンは、自身を「進撃の巨人」エレン・イェーガーを殺した者だと名乗ります。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

あの日から三年

「天と地の戦い」と呼ばれた日から三年が経っていて、ヒストリアには子供が生まれています。さらに、パラディ島ではイェーガー派が軍を結成し、取り仕切っており、軍備増強に力を注いでいます。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

海の向こう側の生き残った人類の報復を恐れて、イェーガー派は、戦え、と声を揚げているようです。しかし、ヒストリアは女王陛下として島をまとめているようで、海の向こうをずっと見つめています。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

その海の向こうから、船に乗ったアルミン達が連合国大使として和平交渉に向かっています。アニは、壁を破壊して、島を裏切って、エルディア国民が崇めるエレンを殺した連中が和平交渉の連合国大使を務めることに、疑問を持ち、上手くいくのかとアルミンに聞きます。コニーはジャンの親族とコニーの母親を真っ先に保護したヒストリアを信じろと言いますが、争いはなくならないとアルミンは言います。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

しかし、散々殺しあった者同士がどうしてパラディ島に現れ、平和を訴えるのか、みんな知りたくなるはずだ、とアルミンは言います。その後、ガビ、ファルコ、リヴァイ、オニャンコポンが一緒にいる場面が挿入されます。そして、僕達が見てきた物語、そのすべてを話そう、と船の上で言います。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

ミカサのその後

パラディ島のエレンがかつて居眠りをしていた木の下、エレンの墓がある場所でミカサはもうすぐみんながパラディ島に会いに来ると、エレンの墓に話しかけます。その後、ミカサは昔を思い出し、…またあなたに会いたい…、と一人つぶやきます。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

すると、一羽の鳥がミカサのマフラーを巻いてあげて、その後飛び去って行きます。泣いていたミカサはその鳥に驚き、飛び立っていく鳥を見上げます。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

そして飛び立っていった鳥に向かって、エレン…、マフラーを巻いてくれてありがとう、とミカサはつぶやきます。

© 諫山創 進撃の巨人 最終話より

まとめ

進撃の巨人も今回で、とうとう完結です。

© 別冊少年マガジン 2021年5号より

エレンは死にましたが巨人の力はこの世から消え去り、生き残ったアルミン達は3年後に連合国大使として、パラディ島に和平交渉に向かいます。パラディ島ではエレンを崇めるイェーガー派が軍を結成し、世界に対抗しようとしていますが、ヒストリアが女王陛下として一応、島をまとめようとしているようです。

最後に、1話で居眠りをしていた木の下にエレンの墓があり、ミカサがマフラーを巻いてくれた鳥にお礼を言って完結です。

完結という事で色々と伏線は回収されましたが、始祖ユミルが二千年間の間、ずっとフリッツ家に従っていたのは、カール・フリッツを愛していたからだと分かりました。そんなユミルを解放したのはエレンではなくミカサでしたが、どんな状況でもエレンを愛し続けた、しかし最後はエレンを斬ることが出来た。そんなミカサを見て、ユミルは苦しみから解放されたのかもしれません。138話のラストでユミルが微笑んでいましたが、あれはミカサに向けた笑顔だったようです。

エレンが、ベルトルトはまだ死ぬべきじゃなかった…、と言ったところで、巨人のダイナのカットが入っていますが、ここでセリフがぼかされてします。しかし、文脈から察すると、ベルトルトを襲わせず見逃して、巨人のダイナを母親のカルラの所に向かわせたのは、エレン自身だったとエレンが告白しているように見えます。それなら、直後にアルミンがショックを受けているのも分かります。あそこでベルトルトが食われると、ダイナは人間に戻ってしまい、さらに超大型巨人の能力もベルトルトから受け継いでしまいます。ダイナは王家の血を引く九つの巨人継承者となってしまい、エレンの母親は生き残れますがフリーダは喰われず、違う未来に進んでしまいます。それを避けるために、仕方なくエレンはダイナを操ってベルトルトを見逃した、と推測できます。しかし、その結果エレンの母親が死んでしまうので、エレンとしても苦渋の判断だったでしょう。

The Final Season完結編が2023年に放送決定

原作はこれで完結ですが、コミックス最終巻、34巻は6月9日(水)に発売予定です。また、テレビアニメ「進撃の巨人」The Final Season完結編がNHK総合にて2023年に放送されることが決定しています。The Final Season Part2でテレビアニメも完結かと思われましたが、物語は完結せずさらにThe Final Season完結編が放送されるとのことです。2023年のいつ頃から放送開始かなど、詳しい情報はまだありませんので、詳細を待ちましょう。

また進撃の巨人 最終巻、34巻ですが、特装版は2種類発売されるそうです。

1.幻の1・2話目のネームを収録した小冊子付き

2.138話・139話(最終話)のネームを収録した小冊子付き

の2種類です。こちらも楽しみですね。1.の方は、「進撃の巨人」本編とは異なる内容みたいなので、幻の1・2話のネームを収録した小冊子付き、の方が人気が出るかもしれませんね。

© 別冊少年マガジン 2021年5号より

最終巻、34巻発売

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進撃の巨人(34)

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諫山 創 講談社 2021年06月09日

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最終巻 コミック34巻のネタバレ、感想も書いています。

【ネタバレ】進撃の巨人 34巻のネタバレ、感想 ついに最終巻

By adminxz